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デデデデ前章、前章だけでも大満足

kuriwaku
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『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』

観てきたんですが、個人的にはめちゃくちゃ良かったです!

なるべくネタバレなしで、どんなところが良かったか書き残しておきます。

デデデデ前章、シナリオの作りが最高

導入が1分で終わり、すぐに世界観に入り込める

デデデデという作品のことはほとんど前情報なしで観に行ったんです。

「どうやら、幾田りらとあのちゃんの2人が声優をやる、お金かかってそうなアニメ映画をやるらしい」くらいの情報です。

何も知らないで映画観に行くと、「これはどんな映画だろう?」と心配で、わたしはその作品の観かたを探して、心構えをしてしまうんですが…

「はい!突如、空にでっかい空母、宇宙船?みたいなのが現れました!!」

「3年後、主人公たちはそんな中、暮らしています!!」

こんな導入を1分ほどの映像でサクッと見せてくれます。

なるほど、その異常な世界の中で戦っていくのか、普通に暮らしていくのか、どんなことを考えるのか、それを楽しむ作品だな!と理解できました。

設定を一瞬で理解できたことで、残りの2時間余すことなく楽しめる素晴らしい導入でした。

コロナ禍を戦ったすべての人に刺しに来てる

謎の空母=コロナ、3年という月日=マスク取れるまでの時間。

これを軸にいろんな人の感情や戦い方を見せていくといった作品です。

謎の空母に怖がりながらも、そこで生活してる人たちは自分のことで精いっぱい。

未知への怖さで変になる人もいれば、シンプルにメンタルが落ち込むことも。

だからと言って、今しかできないことを捨てるわけにもいかないし。。。

コロナ禍の自分の気持ちと重ねあわせるだけで、この映画にのめり込めるのかなと。

このキャラたちは何を感じてるんだろう?わかる、わかるよその気持ち。

そしてコロナ禍に感じてたあの気持ち、まだマスク取ってから1年くらいしか経ってないのに忘れかけてたなと感じました。

みんなが当事者、そんな事件って滅多にないですからね。このテーマはずるいですね。

幾田りら、あのちゃんの声優は絶妙に◎

幾田りら、あのちゃんの声優演技は絶妙に世界観にマッチしていて素敵でした。

幾田りらは演技自体は凄く上手いわけではないんですが、さすが歌手。

声の出し方が心地よくて、引き込まれるものがあります。

あのちゃんは、最初は聞き取りづらかったり、苦手と思う人もいるかもしれません。

でもそれでいい。大切なところはしっかりキメてくれますから。

変な子に見えて実はしっかりしてる、あのちゃんとキャラがリンクしてる感じがして、また良いんですよね。

それでいて二人とも、数年前の小さかった頃との演技を使い分けてて、さすがアーティスト!

引き出しが凄かったです。

デデデデ後章も楽しみだけど、前章だけでも大満足

キャラクターが輝いていて、見てるだけで満足

こんなにキャラクターにクセがあるのに心地よい、不思議なキャラクター達です。

みんなが間違いなくいい奴らなんですよね。

いい奴ってだけでは終わらないクセを内包しながらも、いいやつ。

メインキャラ5人がかけあってるだけで楽しいので、前章で話が途中まででも十分に満足できました。

常に先が気になって面白いので、映画1本分の満足感がある

デデデデ前章、もちろん後章があるので全部スッキリ終わらせてはくれないんですが…

常に先が気になる展開、ハラハラドキドキです。

テレビアニメで次回が気になるように、定期的に続きが気になるように仕掛けてくれるんですよね。

その面白さが続くもんで、「面白かったし、そろそろ終わりかな?」と思ったらまだ半分!

詰め込んでるのに短い、足りないとは感じず、良い意味で長く感じる映画でした。

展開の多さを楽しめるので、最後まで話が終わらなくても映画一本分の満足感です!

デデデデ前章、誰にでも刺さるんじゃないかと感じた

この映画、コロナと重ね合わせていることもあって、みんなが共感できるようになってます。

もちろん、それが面白いと思う人もいれば、しんどいと思う人もいるかもしれません。

ただ、何かしらの感情には刺さるのかなと思います。

できればまだコロナ禍の記憶が濃いうちに観て欲しい、そんな作品です。

また何年も経ってから観て、あの頃の気持ちを思い出すのもいいなと。

後章はまだですが、『コロナ禍すぐ後にみた感情』『後章までみた後の感情』『さらに数年経ってからの感情』

きっと、時が経って感じ方も変わっていく、そういった意味でも面白い作品になるのではと、今から楽しみです。

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